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しあわせのかけら

おたくとお片づけと手作り

ジャニーズという世界に出会って。


あんなに楽しかったのに、ぜんぶ思い出になっちゃった。









小学校低学年の頃。
夏休みが終わりに差し掛かると、
わたしはそう言って泣いていた。



また学校が始まるから嫌だ、
夏休みラクだったし遊び回れて楽しかったのに、



と、そんな単純な理由でピーピー泣いていたわけではなくて、







来年もその次も夏休みは来るけれど、
今年の夏という一度しかない季節が終わってしまって、

その時期は当たり前のように目の前にあった毎日のワクワクが、


ぜんぶ、過去となり、


思い出に変わってゆく儚さに、


耐えられなかったのだった。






思えば常日頃から感じていた「いつかは全て過去になって、戻らないものになる」っていう儚さ、切なさが、
「夏休み」という特別な時期の存在によって浮き彫りになるかのようだったんだな、と、今になって思う。




当時は子どもの語彙力しかなかったので、うまく言葉にできなかったが、今思い返してみるとそういう気持ちだったなぁと。








今思えば、普通幼稚園児や小学生が考えることではなかったと少しおかしく思うが、
当時のわたしはこの言いようもない寂しさや儚さのやり場に困って、うまく言葉にもできなくて、苦しんでいたのを覚えている。



そして、当時よりも言葉をたくさん覚えた今は、こうしてこの現象を言葉で説明できているものの、
いまだにふとした拍子に、
この感覚に襲われ苦しくなることがある。


しかし、それは以前と比べれば随分と楽になった。




前置きが長くなってしまったが、

それは、ある曲、そしてある世界との出会いのおかげだった。














「思い出の後先を考えたら寂しすぎるね
騒がしい未来が向こうで
きっと待ってるから」













これは、嵐の「Happiness」という曲の歌詞の一部だ。




わたしはこの曲のこの部分を聞いた時、衝撃を受けた。




これだ。

そうか。







何度、「また次が来るから」となぐさめられても、なかなか心が落ち着かなかった。

でも、
「騒がしい未来」というこの表現。
とびっきり明るいメロディー。
大好きな嵐の声。


それが一緒になってわたしの耳に届いた時、





そうか。
過去を振り返って切なくなっても、ちゃんとまた楽しいことは用意されているのだから大丈夫。
まだたくさんのワクワクが待っているんだ。





初めて心からそう思えた。







そしてその翌年から、
嵐を応援することに決めた。こうしてわたしはジャニーズの世界へ足を踏み入れた。











もちろん、


彼らの世界もまた儚い。




努力が必ず報われる世界ではなくて、


Jr.も、デビュー組も、


絶対ということはなくて、


いつ何が起きるかわからなくて。






また、どんな現場も、その瞬間というのは一回きりだし、


大切な現場が終わると、なんだか切なくて、いつまでも思い出してしまうこともある。











でも、彼らはそれぞれが前を向いていて(どんな結末になっても)、

次々に新しい「明日」を見せてくれる。




厳しい世界で、笑顔を絶やさずがんばる彼らの姿。
ファンの子が喜んでくれるようにと、次はどんなことをしようと考えてくれる彼らの姿。
そして、次の現場では会おうねと声をかけてくれる、ジャニーズを通して知り合った大切な友人たち。








そんな世界に出会ってわたしは、
少しずつ、
前を向いて生きていけるようになった。



彼らが見せてくれる「明日」が、「未来」が、
後ろを振り向いて涙を流しそうになる時も、そっと支えてくれる。



次は何が待っているんだろう、そう考えるだけで、寂しさが襲って来そうな夜も、笑顔で眠りにつける。




生きていくって、寂しさと隣り合わせだと思う。
日常に散らばっている儚さや切なさと対峙してしまいそうになったとき、
すっぽりと穴に落ちてしまいそうなとき、
すっとそこから救ってくれて、
わたしは自然と笑顔を取り戻すことができる。


ジャニオタだってバカにする人もいるかもしれないけれど、


すごくたくさんの瞬間を救ってくれて、
かけがえのない友人と出会わせてくれた、
ジャニーズという世界、メンバーたちはわたしにとってすごく大きな存在で、
これからもそうあり続けると思う。