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しあわせのかけら

おたくとお片づけと手作り

Funky8〜無限の可能性〜前編

2~3歳くらいの頃に、両親が小さなキーボードを買ってくれました。

わたしは耳で聞いたいろいろなメロディーをなんとなくつかんで、キーボードでポロポロと弾きはじめたそうで(わたしははっきりと記憶していないのですが)、
そんなわたしを見て、母は迷わずピアノを習わせることを決めてくれたそうで。

それがわたしの音楽との出会い、始まりでした。
それから、ピアノを通して、たくさんの音楽と触れ合いました。
発表会やコンクールに出るだけでなく、学校のイベントや所属した合唱団では、伴奏の機会を数多くいただきました。


ピアノソロと違い、伴奏はあくまで歌が主役です。だから、伴奏はそのことを意識しなければならない。目立ちすぎるのはよくない。

でも、常に控えめに弾くのではなくて、
曲が盛り上がるところでは伴奏がその前兆を表現していたりするので、そのパートは歌い手が感情を乗せやすいようにはっきりと弾いたり、
絶妙なタイミングでクレッシェンドをかけたり、
リズムや曲調が変わるところは弾き方をガラッと変えることで歌を導いたり、


そしてやっぱり、メインではないんだけれど、自分の個性はしっかり出していきたい。
だから特にソロ状態となる前奏や間奏、後奏は、自分なりの表現をバシッとしていきたい。
でも、メインではないわけだから、悪目立ちするんじゃなくて、ちゃんと次に来る歌の雰囲気や世界観につながるように…

ピアノソロ以上に気を遣うところが多く、でもそういったことを気にかけながら歌に寄り添って曲を紡いでいく伴奏者という役割が、わたしはとても好きでした。

もちろん歌の方も完璧に覚えて、手に楽譜が張り付くかのように、目をつぶっても弾けるくらいに練習に練習を重ねて、ちゃんと歌を感じながら、自分も口ずさみながら、演奏会では歌い手と一つになった作品を届けたい。そんな気持ちだったのを覚えています。

担当の先生が、
「ピアノがうたって(本当に口で歌うのではなく、たっぷり表現をすることを、『うたう』と言います)くれてるから、前奏は指揮なしで彼女に任せて」
と言ってくださった時はすごく嬉しかった。
でも、表現をしすぎて、前奏のテンポが歌に合わない、途中でズレているなど歌い手や指揮者から指摘を受けたりしては、
自分が出したいものと調和の大切さのバランスに苦しんで。せっかく任せてもらったのに、うまくいかなくて。本番までには色んなことがありました。


でもその1番苦しんだ年のコンクールで金賞を取れて、自分も伴奏の最優秀賞を取れた時にはすごく嬉しかった。
ただの小さな合唱コンクールだけど、誰もが真剣で、みんなで一つになって届けたあの演奏は、10年以上経った今でも耳にずっと残っています。






と、しょうもない自分の話ばかりしてしまいましたが、funky8のお話をしたくて。
わたしのこの経験は、彼らの世界とは比べ物にならないほど小さくて狭い世界だから、ここから引っ張ってくるのは本当におこがましい。

でも、この
「主役ではないんだけれど、主役を最大限にサポートし引き立て、同時に自分たちの個性も余すとこなく出すことで、
主役とタッグを組んで最強の作品を届ける。
そして、一度しかないステージを、全力で楽しむ」
という感覚を持って見た時に、

中山優馬くんのコンサートで魅せてくれた8人のパフォーマンスは圧巻でした。




例えば「Darkness」では、8人バシッと揃ったダンスで優馬くんを包んでいるのに、
一人ひとりに目を向けると、ターンひとつ見ても8人それぞれ全然違う表情を見せてる。
でもやっぱり8人で曲の世界観を完璧に創り上げてるんですね。ちゃんと優馬くんという主役を立てながら、自分たちの個性も出しながら。

だから作品としても素晴らしいし、一人ひとりじっくり見てると興味深くて飽きる瞬間がないです。



そして、また別の感動があったのが「High Five」。
弾ける笑顔が、これでもかってくらい眩しい。
こんなにステージを楽しんでることが伝わるって他にあるかな。
一度しかない瞬間を、与えられた最高の舞台を、全力で楽しんで全身で表現していることが伝わってくる。
わたしは現場には入れていないんだけど、映像で見てるとは思えないくらい手に取るように伝わってくるこの感覚。
楽しいんだな…だから見ているわたしたちもこんなに楽しい。音楽の原点を見てる気がしました。



「おやすみ」は、短い劇を見ているかのような、ひとつのステージの中にまたステージがあるような世界だった。
衣装もかわいいし、曲にぴったりのキュートで優しい世界を小人さんたち(っていう印象でした)が繰り広げてくれる。
ジャンプするシーンがまた、楽しさとワクワクが弾けるんですね。




「舞い、恋」は、末澤くんの無限の可能性を感じた一幕でした。
激情に押しつぶされそうな、でも儚くて消えゆくような、なんとも言えない感情がこんなに上手く表現できる人ってなかなかいない。
同時に、他のメンバーは感情をなくしたような、冷血で無な表情をしていて(少し、「少年たち」の看守を思い出したりした)。どこまで表情に長けた人たちなのか。


「水の帰る場所」はエース丈くんが魅せてくれました。
MCで、笑いをとって盛り上げてキラキラきゃっきゃしていた彼とは別人がそこにいた。
無音の中進んでいく世界。空虚な表情も、怪しい笑みも、もっと見たいという気持ちをかき立てられた。
現在、「寝盗られ宗介」で活躍している丈くんは、舞台という生の場で(もちろん、それだけではないですが)もっともっと輝いていける人なんだろうな。



優馬くんの昔の映像が出て、関西メドレーのコーナーという一連の流れがまた最高だった。
優馬くんと彼らの歴史、色々なことがあったから、映像からのこのコーナー、本当にじんとするんですね。

8人が楽しそうにステージのメインをはってるところを、ひょっこり顔を出して後ろから見ている優馬くんが、バババババババーンッ!!!!!!!と8人の中に飛び込んでいくあのスローモーションのシーンで何度泣いたことか。
ビデオだったらテープ擦り切れるまで見ちゃうやつだ。

幸せってこういうものだよって。
幸せを形にしたらこうなるんだよって。
あちこちにあるキラキラした幸せのかたまりが全部集まって弾けた瞬間。

ずっとずっと消えないでほしい。
この瞬間を永遠にしたい。
きっと待ってるのは思い出じゃなくて未来だ。


〜長くなってしまいそうなのでここまでにします。言葉足らずで、誤り等あったら失礼致しました。後編とまとめはまた次回書かせていただきます。〜