しあわせのかけら

おたくとお片づけと手作り

誰かのファンになるタイミング

色んな現場に行って思うことは、
"いつファンになったか"
をめぐる問題って尽きないなぁと。

特に、デビューだったりだとか、人気の爆発だったりだとか、
アーティスト側にとってそういう明確な転機とか節目の時期がある場合、
ファンになったのがその前後どちらであるかって、ファンをやっていく上ですごく重要なことになりがちで。

じゃあアーティスト側にとったらどうなのかって考えた時に、
もちろん個々人それぞれの方々によって多少の差はあれど、結構明確なんじゃないか。

"どちらも大切"

ありきたりだけど、きっとそうじゃないか。

売れなかったりだとか、つらい思いをしていたりだとか、そういう時期に支えてくれたファンがいないと自分はここには居ないと思うだろうし、
それと同時に、自分を大人気にしてくれたのは後からファンになって駆けつけてきてくれてるたくさんの人たちだろうし。

でもそういう気持ちと同等に、
前者の"昔からのファン"に特別な思いを抱くのは至極当然のことだと思うんです。
それは、新しいファンよりも好きとかそういう次元ではなくて、比べるとかそういうものではない感情なはず。

だからファン同士であっても、
昔からのファンが新しいファンには持てない特別な思いや感情を持つのは当たり前のこと。
後からいくら学んだり知ったりしたところで、新しいファンは、その当時をリアルタイムで共有していた人たちと同じ気持ちになれることなんて一生ないんです。

わたしは今すきな人たちに関しては、どの人をとっても比較的新しいファン(もしくは、節目以降のファン)なので、この気持ちとは常に戦ってきて、なんでいつもこうなんだろうなってもやもやしたものを毎回感じてきました。

だから、そういうことをちゃんと自覚して、昔からのファンの人たちにしかわからない領域のことを語ったりしたくないし、いくら自分もファン歴を積み重ねたとしても永遠に新しいファンだと思ってやってます。

でも、昔からのファンの人たちが持つ感情はすごく特別な大切な気持ちなのであって、それはアーティスト側とその人たちにしか共有できない思い出であって、そんな尊いものが、

"自分たちの方が偉いから"

というものに繋がるのはおかしいと思うんです。

でもきっと、
アーティスト側からの、その"特別な思い"が伝わって来ないだとか、
"あの時の気持ちはもう忘れたの?"って感じられてしまうだとか、
そういう状況が起きた時に、
昔からのファンの方々はすごく残念な気持ちになるだろうし、怒りたくもなるだろうし、そういうものがアーティスト側に向けられたり新しいファンに向けられたりすることもあるんだと思うんです。

でも、平等なはずはないんです。
もちろんある面からでは平等であるだろうし、そうある必要があるけれど、どうしたって昔からのファンへの特別な思いって存在してるに決まってるんです。

だから、"ファン一人ひとりがみんな大切だ!"という思いと一緒に、
"あの時あの場所に居てくれたみんなへの感謝はずっと忘れないよ"という2つの思いが常にアーティスト側から発信されていることが大切なんじゃないかなって思うんです。

 


昨日、声優の柿原徹也さんのライブで幕張メッセに行ってきたのですが、
たくさんの感情がわきあがってきて、
そのうちのひとつがこのことだったので、ライブの感想より前にこうやって綴っている次第です。


以下、ニュアンス(かつ、過去のラジオでのコメントの情報なども含めながら)はなりますが、ライブでの一幕です。

 

声のお芝居が本当にしたかったわけであって、音楽活動などもともと気が進んでいなかった。

それでも、素敵なスタッフさんたちと出会って、心を動かされて、音楽を始めた。初めてのリリイベは150人キャパの会場で、来てくれたのが103人だった。今でもはっきり覚えてる、103人だった。

自分は103人でも十分満足で、ありがたいと思った。でも、やっぱりまだ47人、来てもらえたわけで。がんばらなきゃって気づかされた。あの時来てくれた103人のみんなのおかげで。

そして自分は今こうしてここに立ってます。こんなにたくさんの人と出会うことができた。気づかせてくれて、こんなにたくさんの人と出会わせてくれて、本当にありがとう。

あれから、CDを出して、イベントとかライブをして、そのたびにいつも103人みんなの顔をずっと思い出してた。あの時のみんなは今来てくれてるのかなって。

もちろん、それから毎回毎回、この前来てくれたみんなはまた来てくれてるのかなって考える。

 


このお話を聞いて、まさにわたしは冒頭で書いたことに気づかされたんです。

最初来てくれたファンへの特別な感謝を伝えた上で、
それが今につながっていて、
今の出会いへ心から感謝していることもはっきりと言葉と態度(本当にどんな席でも、目が合ったんじゃないかと思ってしまうくらい一人ひとりをすごくちゃんと見てくれますし、実際、一人ひとりと一生懸命目を合わせようと思って毎回やってるとのことなんです)で表現していらっしゃるのが素晴らしかった。


最初からのファンの人たち…こんな風に言われたら、絶対一生ファン続けちゃうよなぁ。なんて素敵なんだろう。

 

何度も言うけれど、最初からのファンの人たちとアーティストさんとのつながりって、やっぱり特別だと思う。

 

それでも、その"特別"の理由の"うちのひとつ"が、"(後からファンになった)人たちとのたくさんの出会いをくれたこと"っていう表現、なんかどっちのファンにとってもすごく嬉しいことだなぁって。

 


国民的人気グループになった嵐のメンバーも、
"会場が埋まらなかったあの時、あそこに居てくれた人は、今日も来てくれてるのかな"っていうお話をしてくれたことがあった。

 

ジャニーズWESTのドーム公演でも、
Jr.時代の曲をやって、彼らの思いに触れて、彼らを支えてきた人たちの特別な涙を見た。

 

 

嵐に対しても、ジャニーズWESTに対しても、柿原徹也さんに対しても、

 

わたしは残念ながら、

 

"あの時"の"あの子たち"

 


の一員になれない。

 

 

いつだってなれない。

 


でもそのことをどうしようもないし、羨ましいって思うのは違う。

昔からのファンとアーティストさんの間に流れる特別なものは、素直に美しいものだと思って眺めていたい。
そちら側にズカズカ入り込んだりだとか、なれないからといって嫉妬したりだとかするものじゃないし、そもそも比べるのがおかしい。

 

でもやっぱり心のどこかでは寂しいじゃないですか。
だから、これからは、自分にとって必要なもの、大切なものがどこに隠されているかわからないから、

何事にも偏見を持たず、食わず嫌いをせず、早く知っておけばよかったと後悔することができるだけないように、
様々なものに積極的に触れていきたいって強く思うんです。